古代は医師の地位が低かった

古代病院の歴史といってもまずは医療を行う医師の歴史が必要でしょう。古代では病気というと悪魔や神によるものと信じられていました。現在の医師というのは比較的に社会的地位が高いものといえますが、古代においてはそうではありませんでした。古代ギリシアにおいては、自由市民の医師は自由市民を診察し、奴隷の場合は奴隷の医師が診察していました。古代ローマにおいても、医師に市民権は与えられていましたが、医師の地位は決して高いものではありませんでした。これは当時のローマ帝国にとって医師が被征服民のギリシア人に多いことから当時の時代背景がそうさせていたとも考えられています。

しかし、中世ヨーロッパにおいては人命にかかわる極めて重要な職種として、医師の社会的地位が高くなり、より専門的な分野として特別な地位を与え、それに伴う責任が求められるようになりました。また、キリスト教における神に仕える修道士や修道女が病気の人を集めて生活を世話をするというシステムが病院の始まりともされており、これは現在の看護活動の原点でもあったといいます。日本でもたびたびドラマや映画・マンガなどの大衆資料でも寺院の僧が負傷者の手当てをするなど、宗教と病院の関係は深いものがあるのは、何かの災いによる第三者てきな存在を当時の人々が信じてきた証ともいえます。

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